【回顧】4月18日 第17回 中山グランドジャンプ(J・GI) アップトゥデイト
天気は晴れ。芝は良好。準備は整いました。
各馬揃ったスタート。アポロマーベリックが出るも最初に障害を飛越したのはショウナンカミング。アポロはすぐにコーナーでハナに立つも、正面水郷障害でショウナンが前に出る。が、またコーナーのインからアポロが出る。ここからしばらくはアポロが先頭でレースを引っ張る。
この時すでに隊列はかなり長くなっている。1人気のレッドキングダムは5,6番手の位置。射程圏といったところ。アポロの後ろは、ショウナンとアップトゥデイト。少し下がってシャイニーブラックが先頭集団。大障害コースに入って深いバンケットを各馬無難にこなし、最初の難関、大竹柵へ。踏み切ってジャンプー!
アポロが先頭で飛越。続いてアップトゥデイト、ショウナンカミング、シャイニー。その後にレッドが取り付く。有力どころのソンブレロ、サンレイデュークは中団から。ファイヤーはまだ後方。全馬無事飛越。場内からは拍手が。
馬群は更に縦長へ。この時ずいぶんハイペースだなと感じていました。アポロは持つのだろうか・・・?それに付いて行っている先頭集団は・・・?
3コーナーの深い谷も各馬こなし、最難関、高さ1.6Mの大生垣へ。踏み切ってジャンプー!
まだアポロが先頭。昨年に比べると飛越がイマイチに見えました。昨年はまっすぐポーンポーンと飛んでたんですが。速いペースを作っているだけに馬にも疲れが出始めたか。2番手はアップトゥデイト。きれいな飛越。レッドは5番手で飛越。着地で少しよれましたが大丈夫。ここでテンジンキヨモリが着地に失敗、落馬。今年は全馬飛越とはなりませんでした。過酷なコースです。
ここで馬群は縮まってきました。後方のファイヤーまで15馬身といったところ(まだ後ろにサンマルボスがいますが・・・)。
正面、生け垣障害でカントリースノーが落馬。このハイペース、ここからはどれだけお釣りを持っているかの勝負。
2周目2コーナのバンケットの上りでサンレイデュークが外に斜行、リキアイクロフネに接触し騎手が落馬。
レースは終盤。これから中山の外回りコースへ。
先頭はまだアポロ。しかし半馬身差でアップトゥデイトで並びかける。4馬身空いてシャイニーブラック、ショウナン、レッドが続く。
ハードル障害を飛んだところでアップトゥデイトが先頭。アポロはもう余裕が無い。ここらで各場も押して押しての状態。レッドも仕掛けにかかるがどうも手応えが怪しい。
外回り2つ目の障害でショウナンカミングが落馬。そのショウナンカミングの後ろを走っていたファイヤーが接触し脚に故障を発生。騎手が下馬。ショウナンカミングは速いペースについてっただけにもう脚が上がらない状態だったのかもしれませんね。ファイヤーは空馬になったリキアイに絡まれたりと不運でした。でも順調でも掲示板がやっとだったかなという感じです。
ここでサンレイデューク、ソンブレロが前を捉えようとスパート。そして直線最終障害へ。踏み切ってジャンプー!
先頭はアップトゥデイト。7馬身あいてサンレイデューク、ソンブレロが続いて飛越。アポロは4,5番手に後退。シャイニーブラックは最後の脚にかける。レッドは着地でバランスを崩すも何とかたて直すも万事休す。(後にレース中故障していたことが発覚。)
後方から運んだサンレイ、ソンブレロが必死に追うも、前との差は縮まらず。むしろ突き放した。
タイム4:46.6(レコード)
2004年のブランディスの記録を破る。一言、強い!
アポロのペースを常に2,3番手でついていき、勝負どころっで一気に突き放し後続を寄せ付けない完勝でした。 飛越もほぼパーフェクト。去年の夏の小倉で障害デビューした馬が1年未満で制覇するとは。恐れ入りました。
鞍上の林騎手は騎手生活30年で初のJ・G1。悲願達成おめでとうございます!これからも「俺のゴールドシップ」と共にジャンプレースを盛り上げてほしいです。
アポロマーベリックは切れ味ではレッドキングダムにはかなわないと踏んで消耗戦に持ち込んだのだと思います。自分の競馬に徹しての結果。年末はどう乗るのでしょうか。個人的には大障害前に2回叩いて欲しいなぁ。
5頭が競走中止というタフなレース。怪我をした騎手もいますが、幸い馬は大事に至らなかったのにはほっとしました。
ジャンプレースは落馬があるので見るのが怖いという人もいると思います。
人馬ともに命をかけて挑むレース。私はこれからも応援していきたいです。
全馬無事に。